2022年8月24日
概要
2022年8月17日付で、IBM Power搭載の一部のSAS RAIDアダプターにおける障害情報がテクニカル・フラッシュにて公開となりました。
この障害情報とは、一部のSAS RAIDアダプターにおいて、誤ってエラーコードSRC57B18150、SRC57CE8150 またはSRC57D88150を記録しライト・キャッシュ機能が使用不可となる事例が報告されているというものです。
本事象が発生した場合、サーバーの停止は発生せず、ライト・キャッシュ機能を無効化し稼動は継続しますが、パフォーマンスの悪化が懸念されます。
該当SASアダプター・カード
- PCIe3 12 GB Cache RAID+ SAS adapter Quad-port 6 Gb (CCIN 57B1, FC EJ14)
- PCIe3 x8 Cache SAS RAID internal adapter 6 Gb (CCIN 57D8, FC EJ1D, EJ1M)
- PCIe3 12 GB Cache RAID SAS adapter Quad-port 6 Gb x8 (CCIN 57CE, FC EJ0L)
該当のSASアダプターカードはPower7搭載機から最新のPower10搭載機まで幅広く搭載可能なもので、注意が必要です。
IBM i環境で該当するアダプターが構成されているかどうかの確認は、以下の方法で行ってください。
- HMCを利用して確認する方法
該当するサーバー、パーティションを選択し、属性->ハードウェア->I/Oで確認 - IBM iのシステムコマンドで確認する方法
WRKHDWRSC TYPE(*STG)コマンドで確認
未然防止策
IBM i バージョン/リリースを確認いただいた上、個別PTF、または最新のGroup Hiper の適用を実施してください。PTF情報など詳細につきましては、IBMサイトの「テクニカルフラッシュ」をご参照ください。
https://www.ibm.com/support/pages/node/6611497
以上