2022年9月27日
日本アイ・ビー・エム株式会社は9月27日付で、IBM i 7.3、およびその他ライセンス・ソフトウェア製品の営業活動終了およびサポートの終了を発表しました。
発表レターLINK:
- ライセンス・プログラム・ソフトウェアの営業活動終了およびサポートの終了: IBM i 7.3 およびその他の製品
レター番号 : JP22-0370
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/0/760/JAJPJP22-0370/index.html
IBM i 7.3 は営業活動終了 : 2023年4月28日、サポート終了 : 2023年9月30日の予定です。今年5月のIBM i 7.5発表以降、IBM i は7.3、7.4、7.5の3世代がサポートされてきましたが、来年には7.3が販売もサポートも終了となります。 現在市場で多く使われているPower8/9/10搭載機はIBM i 7.4をサポートしていますので、現在IBM i 7.3をお使いのお客様はサポート終了になる来年の秋までにOSのバージョンアップをご検討ください。
Power7/7+搭載機はIBM i 7.3までのサポートとなっております。もともとこの世代はハードウェア保守も終了しておりますが、今回IBM i 7.3のサポート終了と共に、ソフトウェア保守もなくなってしまいますので、ぜひ後継ハードウェア、最新OSへの移行をご検討ください。
今回の発表では、IBM i 7.3の終了だけでなく、いくつかのライセンスソフトウェアの営業活動終了/サポート終了も併せて発表されています。
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ARCAD製品やOmniFind Text Searchは最新バージョンへの移行をご検討ください。 Rational Application Management ToolsetやIBM i Access for Webはそのものずばりの後継製品はありませんが、類似の機能を持つ代替製品への移行をご検討ください。 特にIBM i Access for Webは手軽にIBM i へブラウザ経由アクセスができるということでご利用中のユーザーの方も多いかと思います。 ACSはブラウザ・アクセスではなく、JVMが必要となります。どうしてもブラウザ経由の5250アクセスが必要という場合には、IBM Host on Demand製品や、外部ベンダー製品(一例:Fusion 5250:https://www.migaro.co.jp/contents/products/valence/point/fusion5250.html)などのご採用をご検討ください。
古くからのIBM i ユーザーにはなじみの深い2製品、System/38 Utilities for System i (5761-DB1)とCommunication Utilities for System i (5761-CM1)については今回後継製品が提供されていない点にご注意ください。 System/38 Utilities for System i は、AS/400の前身のS/38で提供されていたQueryやDFUがそのまま利用できる機能を提供していました。 Communication Utilities for System i は主にホストとRJE(Remote Job Entry)通信で使われていたライセンスソフトです。 いずれもかなり昔の機能であり(RJEはすでにホスト側での機能提供終了済み)、実際に現在もご利用になられているケースはまれかと思われますが、もしライセンスソフトのご契約がおありになる場合にはその機能を実際にお使いになっていないかどうか残り1年でご確認と移行検討をお勧めいたします。
また、今回の発表では IBM Developer Kit for Java (5761-JV1 and 5770-JV1) でのJava7の修正提供も発表されています。
Java 7 の下記オプションについて、2023年9月30日をもって修正の提供を終了します
- Option 14 – IBM Technology for Java 7 32-bit
- Option 15 – IBM Technology for Java 7 64-bit
Java7をお使いの場合には、下記のいずれかのオプションに移行をお願いいたします。
- Option 16 – IBM Technology for Java 8 32-bit
- Option 17 – IBM Technology for Java 8 64-bit
以上、発表の詳細は上段記載のURLより発表書簡をご確認ください。