2022年11月16日
日本アイ・ビー・エム株式会社は11月15日付で、POWER8搭載サーバーの保守サービスの終了を発表しました。
発表レターLINK:
• Services withdrawal: Declaration of plan to discontinue lease, rental, and maintenance services for select POWER machines – Some replacements available
レター番号 : JS22-0032
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/2/760/ENUSJS22-0032/index.html
今回の発表では、E850以上のハイエンド機、並びに一部のLinux専用機が2024年10月31日、一番の売れ筋だったS814が2024年5月31日、それ以外のローエンド機が2024年3月31日に保守サービス終了となります。
ただし、S812(8284-21A)だけは今回の発表から除外されており、保守サービス終了日未定となっております。
Power8搭載機は、一番早いものでS814などのローエンド機が2014年4月28日の発表、半年遅れの2014年10月6日にE870などのハイエンド機が発表されましたので、主力機でだいたい10年間、一部のハイエンドCモデル、ならびにLinux専用機で8年間という製品生命となりました。
これは先のPower7+搭載機が8年弱の製品生命で不安を抱かれたユーザーも多かったことを鑑みると、主力製品だけでも以前の10年保守に戻ったことは歓迎すべき傾向といえるでしょう。
またIBMは保守サービス終了後も、特別延長サービスを提供する場合があります。 今回はまだPower8機の特別延長サービスは発表になっておりませんが、いずれにせよ2024年までの1年半~2年の間に後継機に移行するか、あるいはクラウドへ移行するかなどのプランを早めに検討着手されることをお勧めいたします。
またPower8搭載機でサポートされるIBM i OSはバージョン7.1から7.4までとなっております。このうちバージョン7.1から7.3まではすでにソフトウェアの保守終了、あるいは保守終了予定日が発表になっております。 ハードウェアの移行前にOSも7.4へ先にバージョンアップしておくとその後のハードウェア入れ替えの際も作業が楽になります。併せてご検討ください。