2021年9月8日 IBM i チーフ・アーキテクト Steve Willによるブログ
今日、2021年9月8日、IBM i関連の大きな発表がいくつかありました。それでは恒例のブログの時間です。
お話しすべき新しいことがたくさんありますが、すべての発表にあるように、今回も2つの大きな目玉と、それに続く「これらも!」がたくさんあります。機能強化。あなたが期待していたことはその「これらも!」のグループに含まれているかもしれませんので、ともかく読み続けて、必要に応じて詳細へのリンクをたどってください。
目玉その1:Power10
そうです!ついに!昨年のHotChips会議で、IBMは最新世代のPowerプロセッサーであるPower10を構築するために採用しているテクノロジーについて説明しました。それ以降毎日のように「OK、Power10を搭載したシステムが入手できるのはいつですか?」と聞かれ続けてきました。
本日、IBMは最初のPower10システムを発表しました。これはPower System E1080と呼ばれる最初の大規模システムです。
システムを詳細に説明するWebキャストがあります。
http://ibm.biz/ThePowerof10
このWebCastは構成を理解したい方にお勧めです。
新しいPowerファミリーではいつもと同様、すべてのモデルを同時に発表することはできません。そのため、スケールアウト(ローエンド)システムを使用する方は少し待つ必要がありますが、これらのシステムは間違いなくやってきます。
目玉その2:「新しいナビゲーション」再構築された Navigator for i
これは大きいです。
多くのコンピューターテクノロジーは急速に進歩していますが、Webテクノロジーほど更新の必要性を予測できるものはないかもしれません。システム管理などのタスクにWebテクノロジを使用し始めて(そして「PC」クライアントベースのテクノロジから離れて)以降、将来必要になる更新のために準備を進めてきました。IBM iシステム管理のビジネスアーキテクトであるティム・ロウは、Navigator for i で採用されている1995年からの古いPCクライアント技術は、2007年のWebテクノロジーで置き換えられ、さらに現在の2013年以降のウェブ技術に置き換えなければならなかったことを思い出させてくれます。
IBM iは、ナビゲーターを(Access Client Solutionsと並んで)戦略的な方向性に位置づけ、ナビゲーターの「配管」を再実装する計画を立てました。そして、ついにそれが実現したのです。私たちはこの方向性を理解していたので、チームはシステム管理について受け取ったすべてのRFE(Request for Enhancement)、特にNavigatorについてのものを検討し、信頼できるアドバイザー(IBM社員、ならびに非IBM社員 )と一緒に、再構築されたNavigatorが見栄えが良くなるだけでなく、最新、最高、最速、最も安定した基盤となるWebテクノロジーに基づいて構築されるだけでなく、クライアントからの最大の戦略的要求にも対応できるようにしたのです。
たとえば、「古い」ナビゲーターが単一のノードを管理することを目的としていたのに対し、「NewNav 」は1つのノードを管理することも、複数のノードを管理することも簡単にできます。「OldNav 」では監視は最小限の機能であったのに対し(「最小限未満」と言う人もいます)、「NewNav 」では監視は重要な機能であり、今後も機能拡張してまいります。
新しいNavigator for iは、「Angular」*とIBMサービスを使用して構築されています。ほぼ気づかれることはないでしょうが、我々はIBM Services(かつては「SQLServices」と呼ばれていました)をIBM iを管理するための主要な「API」にすることに多大な努力を払ってきました。
これらのサービスに基づいてNewNavを構築することで「リリース前に自身で味見をし」、さらにAngular*を使用して将来に必要なパフォーマンスと安定性を確保したのです。
*編集部注:TypeScriptベースのオープンソースのフロントエンドWebアプリケーションフレームワーク
New Navigator for iはどのようにして入手できるのでしょうか?SS1オプション3の一部として出荷されるため、最新のHTTP PTFグループと最新のDb2 PTFグループが必要です。詳細はこちらをご覧ください:
https://www.ibm.com/support/pages/node/6483299
IBM i 7.4 TR5とIBM i 7.3 TR11 -「これらも!」
ご想像のとおり、他のチームもTRに新しい機能を提供しています。Access Client SolutionsのSQL Assistは、コミットされていないトランザクションの最中であることを知るのに役立ちます。いくつかの新しいRPG関数(%MAXARRと%MINARRに加えて、ソート時に複数のサブフィールドを使用するためのサポート)、暗号化コプロセッサー#4769のサポート、一部のIBM iサービスの更新、およびSQLからJavaを必要とせずにWebサービスと対話する方法があります。Cloud Storage Solutions for iを使用している人には、新しいオプションがあります。「これらも!」はかなり大きなリストになります。
「これらも!」およびその他の説明はこちらから確認できます:
https://www.ibm.com/support/pages/ibm-i-74-tr5-enhancements
https://www.ibm.com/support/pages/ibm-i-73-tr11-enhancements
発表レターについてはこちらをご覧ください(米国):
7.4 TR5
7.4 TR5 https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/9/897/ENUS221-149/index.html&request_locale=en
アナウンスブログ
念のため、IBM i 7.3メジャーリリースのアナウンスに立ち戻り、アナウンスの概要をすべて再投稿しました。これらの再投稿されたエントリへのリンクを1つの「アンカー」エントリにまとめました。そのエントリにはこの投稿へのリンクがあり、「アンカー」へのリンクは以下のとおりです。
https://community.ibm.com/community/user/power/blogs/steven-will1/2021/03/26/you-and-i-announcement-blog-posts
次回まで
私はこれらの発表をカバーするDanSundtとTimRoweとのウェブキャストを録画しました。そのリンクは以下のとおりです:
https://learn.common.org/products/power-e1080-ibm-i-technology-refresh-announcement-september-8-2021
その間、チームは他のたくさんの素晴らしいことに一生懸命取り組んでいます。私たちは皆今回発表したものについて興奮しており、また今年後半と2022年に控えているものについてあなたにご説明するのが待ちきれません!
それまでお元気で、そして大いなることを成し遂げましょう!