IBM i の研修を担当し、これまでは受講者の方と雑談的にお話する機会がよくありましたが、オンラインクラスが中心になってくると、それもなかなか簡単には出来なくなりました。やはり講義中以外は皆さんのマイクもカメラもオンにはなりませんからね。マイクをオンにしたままだと周囲で打ち合わせの声や、ご自宅からだと宅配便の配達でチャイムがなったりしますから。このあたりは「オンラインあるある」で、どうにかしていきたいな、とは考えているのですが。
雑談でもお客様の状況を聞ける機会は大変貴重です。私の声のかけ方もワンパターンで「これから開発に入られるのですか?」なのですが、最近では開発どころか「これまでの担当者の方が定年退職され、代わりに自分が引き継いでいく」という方が圧倒的に増えました。オンプレミスではシステム部門の方全員が開発、運用、管理、すべてを行うことが多いですが、それをたった一人で引き継ぐという方が非常に多いのです。
2018年に経済産業省から、デジタルトランスフォーメーション(以下DX)推進のためのガイドラインが発表されましたが、DX化を阻む要因として危惧されるのが「2025年の崖」です。この2025年の崖で懸念される事項の中に「これまでのシステム部門人材の退職、高齢化により、古いプログラミング言語を知る人材がいなくなる。」「若いIT人材がレガシーシステムの保守運用に手を取られ、最新IT技術を活用できない。」という事があります。まるで今のIBM i ユーザーが抱える問題の、判を押したかのようなお話です。
S/38、S/36時代からの資産をAS/400に引き継ぎ、IBM i となる今日に至るまでシステムを管理していた人達が定年退職し、残された若い技術者は途方に暮れる方も多いかと思います。しかしここは腰を据え、IT技術者を確保し、IBM i の管理方法、RPGプログラミングの習得に力を注ぐべきです。そして今こそRPGは、フリーフォームRPGに転換するべき時でしょう。RPGⅢでもRPGⅣでも、現行の固定位置記入をマスターした上で、徐々にフリーフォームに移行していくメリットはかなり大きいと思われます。
フリーフォームRPGは、オープン系言語に近いスタイルです。Javaなどのオープン系プログラミング言語を知った方がフリーフォームRPGを習得するのは容易です。人材の確保が容易になると言えるでしょう。また、これまで固定位置記入形式しか知らなかったRPGプログラマーがフリーフォームRPGを習得することにより、Java、Pythonなどのオープン系プログラミング言語にも対応が容易になります。現在のRPGプログラマーの方にこのメリットは、かなり大きいものになるはずです。そしてバックエンドのRPGプログラムは無くなることなく引き継がれていくはずです。そしてフロントエンドはオープン系プログラミングに変わっていくとなると、やはりRPGもフリーフォームの方が、開発部門でのRPG派、オープン系派の隔たりも無くなるのではないでしょうか。
2025年の崖を目前にして、慌ててIBM i以外の選択肢を探す必要は全くなく、DXだからこそIBM i。そのためにRPGをしっかり勉強する、IBM iをしっかり理解する。私たちアイ・ラーニングはそのサポートをしていきたいと考えています。
https://www.i-learning.jp/service/it/iseries.html
- IBM i RPGIIIプログラミング基礎編 12/7~10
茅場町、サテライト(札幌、大阪、名古屋、広島、福岡)、オンライン配信同時開催
https://www.i-learning.jp/products/detail.php?course_code=SI402 - IBM i RPGIIIプログラミング実践編 12/15~18
茅場町、サテライト(札幌、大阪、名古屋、広島、福岡)、オンライン配信同時開催
https://www.i-learning.jp/products/detail.php?course_code=SI403 - IBM i ILE RPGプログラミング基礎編 12/1~4
茅場町、オンライン配信同時開催
https://www.i-learning.jp/products/detail.php?course_code=AS541